お肌にしっかり効果を出す内服治療
イソトレチノインはビタミンA誘導体の一種の成分で、毛穴の詰まりを抑制する作用、皮脂の分泌を抑える作用、アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用などがあり、重度ニキビに対して有効な内服薬です。
アメリカなどの欧米ではニキビ治療に必要な薬剤として早い段階から認知され、保険適用で処方されてきた歴史がありますが、日本では現状、厚生労働省の承認が降りていないので保険適用外の自費治療薬となっています。
イソトレチノインはニキビに対する高い有効性が知られており、難治性ニキビや繰り返すニキビに非常に高い効果があります。また、ニキビの発生を抑えてくれる作用もあり、内服期間にもよりますが、内服から3~5年はニキビができにくくなると言われています。
難治性ニキビの治療薬として知られているイソトレチノインは、ビタミンAの一種であり、以下のような作用があります。
「毛穴詰まりの抑制」「皮脂の抑制」「アクネ菌の抑制」「炎症の軽減」など、多くの効果が期待できます。
イソトレチノインは毛穴の詰まり(皮膚の角化)を抑制する効果があります。
ニキビは毛穴の詰まりと過剰な皮脂分泌が原因で発生するため、この作用によって原因そのものを取り除くことができます。
イソトレチノインは皮脂腺を退縮させ、皮脂の分泌を抑制します。
ニキビの原因となる過剰な皮脂を抑えることで、根本的なニキビ治療につながります。
イソトレチノインは皮脂腺を縮小させることで、
ニキビの原因菌であるアクネ菌の増殖を抑制します。
従来の保険治療で改善が見られなかった重度のニキビにも高い治療効果があり、1日1回の服用で十分な効果が期待できます。
ニキビは、アクネ菌に対する過剰な免疫反応によって炎症が起こることがあります。
イソトレチノインはこの免疫反応を抑制し、ニキビの赤みや炎症を沈静化する効果があります。
重度ニキビ治療薬のイソトレチノインは、患者様によって副作用が生じる可能性があるため、血液検査に基づいて安全に服用する必要があります。
当院では以下の流れで治療を行います。
医師が患部(ニキビ)を診察し、イソトレチノインによる治療が適切と判断された方には、内服前に血液検査を実施します。
※3ヶ月以内に他の医療機関で血液検査をされた方は、その結果をご持参ください。
※血液検査は自費診察料となり、8,800円(税込)です
血液検査の項目:血算(赤血球、白血球、血小板)、肝機能、腎機能、クレアチニンキナーゼ(CK)、中性脂肪、コレステロール
初回の採血から約1週間後に血液検査の結果が出ます。結果に問題がなければ、イソトレチノインの内服を開始します。
<イソトレチノインの用法・用量>
イソトレチノインは食後に1錠服用してください。
通常、20mgを1日1回で服用開始し、症状を観察しながら投与量を調整していきます。必ず医師の指示に従い、定められた用法・用量を守って服用してください。
イソトレチノインの内服開始1ヶ月後に再度血液検査を行います。その後は毎月の診察と3ヶ月ごとの血液検査を実施し、症状の変化や副作用を確認しながら、必要に応じて用量を調整します。
【24週(約6ヶ月)の内服期間】
内服期間は患者様の症状により異なりますが、通常24週間(約6ヶ月)服用します。概ね5ヶ月の内服を継続すると、3~5年間ニキビができにくい肌状態を維持できるとされています。近年は少量の長期内服(1年程度)が効果がよいとされています。
<日焼け対策の重要性>
イソトレチノイン服用中は紫外線の影響を受けやすくなります。長時間の紫外線暴露は避け、必ず日焼け止めを使用してください。
ダウンタイム | 口唇乾燥、皮膚乾燥 |
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施術時間 | カウンセリング・診察に30分程 |
通院・入院 | なし |
洗顔・シャワー | – |
メイク | – |
リスク・副作用 | 胎児の奇形、流産、死産、早産を引き起こす可能性があります。ドライアイ、口唇乾燥、皮膚乾燥、頭痛、血中脂質上昇、肝機能値変動など |
禁忌 |
イソトレチノインを内服できない方 ・妊娠中の方、妊娠の可能性がある方 ・授乳中の方 ・小児に対しては12歳以下は使用できません。 ・イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤、ビタミンAでアレルギーを起こしたことのある方 ・鬱病もしくは鬱気質の方 ・肝機能障害のある方 ・中性脂肪、コレステロールの高い方 ・ビタミンA過剰症の方 ・大豆アレルギー ・メトトレキセート(MTX)内服中の方:肝機能障害が生じる可能性があるため ・テトラサイクリン系の抗生物質を服用している方:頭蓋内圧上昇の可能性があるため ・ミノマイシン®(ミノサイクリン塩酸塩) ・ビブラマイシン®(ドキシサイクリン塩酸塩) ・レダマイシン®(デメチルクロルテトラサイクリン塩酸塩) ・アクロマイシンV®(テトラサイクリン塩酸塩)など イソトレチノインは胎児の先天異常、奇形、流産、早産、死産のリスクがあると言われています。 そのため、服薬期間中と服薬後1ヶ月は妊娠してはいけません。 また、授乳中の内服や、服薬中と服薬後1ヶ月間の献血もNGです。 もし妊娠した場合には、すぐに服用を中止し医師までご相談ください。 |
未承認医薬品等の明示 |
<未承認医薬品等> イソトレチノインは医薬品医療機器等法上、未承認医薬品です。 <国内の承認医薬品等の有無> 同程度の効能・効果を持つ国内承認医薬品はありません。 <諸外国における安全性等に係る情報> 米国FDA(食品医薬品局)をはじめとする諸外国で承認されています。うつ病、精神病、胎児の催奇形性などの副作用が報告されています。 |
イソトレチノイン(内服) | 10mg/30錠 | ¥9,900 |
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20mg/30錠 | ¥13,200 | |
追加10mg/30錠 | ¥5,500 |
トレチノイン(外用) | 0.05% | ¥3,300 |
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0.1% | ¥5,500 |