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2024.11.21|ルビーレーザー

シミ取りレーザーはいつから受けられる?産後に気になる肌トラブルの対処法を詳しく解説

産後はホルモンバランスの変化により、肌トラブルが目立ちやすくなります。特に、シミが増えて気になる方も多いのではないでしょうか。

シミ取りレーザーは効果的な治療法ですが、産後いつから受けられるのか疑問に思う方も多いです。この記事では、産後にシミ取りレーザーを受けるタイミングや肌の変化への対処法を詳しく解説します。安心して施術を検討するための情報を紹介するので、産後でシミ取りレーザーを受けたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

シミ取りレーザーは産後いつから受けられる?

産後にシミ取りレーザーを受けられるのは、授乳が終わってからという見解のクリニックが多いです。産後すぐはホルモンバランスが安定せず、肌が敏感な状態になっています。そのため、少なくとも産後6ヶ月から1年経ってから施術を受けることが推奨されます。

また、授乳中はホルモンの影響でシミが再発しやすいこともあるため、授乳を終えてからが望ましいです。医師と相談しながら、自分の体調や生活リズムに合わせて無理のないタイミングで治療を始めるのがおすすめです。

産後に起こりやすい肌の変化

産後はホルモンバランスの乱れやストレスなどが影響し、肌にさまざまな変化が起こります。ここでは、代表的な肌トラブルを解説します。

シミができやすい

産後はホルモンバランスの変化により、メラニンが生成されやすい状態です。特に、妊娠中にできたシミや肝斑は、産後も目立つことがあります。

紫外線を浴びるとさらに悪化するため、日焼け止めをこまめに塗るなどの予防が大切です。シミが気になる場合は、産後に肌が落ち着いてからレーザー治療を検討すると良いでしょう。定期的にスキンケアをすることでメラニンの蓄積を防ぐことも効果的です。

肌が乾燥しやすい

産後は、ホルモンの変動で肌の水分量が低下し、乾燥しやすくなっています。授乳や睡眠不足などの影響もあり、肌のバリア機能が弱まることが原因です。

保湿ケアを徹底し、セラミドやヒアルロン酸を含む保湿剤を使うことで肌のうるおいを保ちましょう。また、こまめに水分を補給することも肌の健康維持に役立ちます。乾燥がひどい場合は、皮膚科を受診して適切な治療を受けることを検討してみてください。

しわやたるみが起きやすい

産後は肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンが減少し、しわやたるみが目立つことがあります。ホルモンバランスの影響や、睡眠不足、ストレスなどが要因です。フェイスマッサージや、エイジングケア成分が配合されたスキンケアを取り入れると効果的です。ビタミンCやレチノールが含まれる製品は、肌のハリをサポートするためおすすめです。日常的にケアを続けることで、肌の衰えを防ぎやすくなるでしょう。

抜け毛が増えやすい

産後に抜け毛が増えるのは、エストロゲンの急激な減少が原因です。妊娠中に増加したエストロゲンが、出産後に急に減少することで、休止期の毛が一気に抜けてしまいます。

通常は産後6ヶ月から1年で自然に回復しますが、抜け毛が気になる場合は、バランスの良い食事や十分な睡眠を心がけましょう。必要に応じて育毛トニックを使用したり、皮膚科での相談も検討してみてください。焦らず、体の自然な回復を待つことが大切です。

産後にシミができやすいのはなぜ?

産後はホルモンバランスの乱れや生活環境の変化が影響し、シミができやすくなる時期です。ここでは、その具体的な原因について詳しく解説します。

産後にシミが増える原因とは

産後にシミが増えるのは、ホルモンバランスの変化やストレスが関係しています。それぞれ詳しくみていきましょう。

ホルモンバランスの乱れ

産後はホルモンバランスが大きく変化し、メラニン色素の生成が促進されやすい状態です。妊娠中に増加したホルモンが出産後に急激に減少することで、肌のターンオーバーが乱れ、メラニンが蓄積されてシミとして現れることがあります。また、ストレスや睡眠不足などの環境要因もホルモンバランスに影響を与えるため、肌の状態が悪化することがあります。

産後の体調が安定するまでは時間がかかるため、この時期は特に肌のケアが重要です。

エストロゲンの減少

エストロゲンは女性ホルモンの1つで、肌のうるおいやハリを保つ役割があります。しかし、産後はエストロゲンの分泌量が減少するため、肌の保護機能が低下し、シミができやすくなります。

エストロゲンが減少することで、メラニンの排出がうまくいかず、シミやくすみが目立ちやすいです。そのため、産後は紫外線対策を徹底し、しっかり保湿することが大切です。適切なケアを行うことで肌の回復を促進し、シミの予防にもつながるでしょう。

プロゲステロンの増加

プロゲステロンはもう1つの女性ホルモンで、妊娠中に増加し、出産後も一時的に高い状態が続くことがあります。このホルモンにはメラニンの生成を促進する作用があるため、シミができやすくなります。

さらに、プロゲステロンは皮脂の分泌も活発にするため、肌がベタつきやすくなりトラブルが生じやすくなります。産後はこのホルモンの影響で、肝斑や日焼けによるシミが目立つことが多いです。ホルモンバランスが安定するまでの間は、肌に優しいケアを心がけましょう。

産後にできやすいシミの種類

産後はホルモンバランスの変化や外的要因により、さまざまな種類のシミができやすくなります。ここでは、特に注意が必要なシミの種類について詳しく解説します。

肝斑

肝斑は、ホルモンバランスの乱れが原因でできるシミで、妊娠中や産後の女性に多く見られます。左右対称に頬骨のあたりに広がるのが特徴で、紫外線や摩擦で悪化しやすいです。

他のシミと異なり、肝斑は通常のレーザー治療では悪化することがあるため、慎重な治療が必要です。内服薬や外用薬、レーザートーニングなど、肌に優しい方法で改善を図るのが一般的です。予防として、紫外線対策をしたり摩擦を避けてスキンケアをしたりすることが重要です。

そばかす

そばかすは、遺伝的な要因でできることが多く、小さな茶色の点が鼻や頬を中心に現れます。産後はホルモンバランスの乱れや紫外線の影響でそばかすが濃くなったり、数が増えたりすることがあります。紫外線を浴びることで目立ちやすくなるため、日常的な紫外線対策が欠かせません。

そばかすは完全に消すのが難しいものの、レーザー治療やフォトフェイシャルなどの施術で薄くすることが可能です。そのため、定期的なケアと予防を心がけることが大切です。

脂漏性角化症

脂漏性角化症は、加齢とともに増えるシミの一種で、「老人性色素斑」とも呼ばれることがあります。産後はホルモンの影響で皮脂の分泌が増え、これが引き金となって脂漏性角化症が現れることがあります。

主に顔や首、手の甲にできることが多く、表面がざらついているのが特徴です。自然に消えることはなく、放置すると数が増える場合があります。治療にはレーザー治療や液体窒素による凍結療法が効果的ですが、いずれの場合も早期のケアが大切です。

産後のシミ取り治療におすすめの施術とは

産後に増えてしまったシミを改善するためには、適切な治療を受けることが重要です。ここでは、産後の肌におすすめのシミ取り施術について詳しく解説します。

レーザー治療

レーザー治療は、メラニン色素に反応する光を照射してシミを除去する施術です。特に、老人性色素斑や紫外線によるシミに効果的で、短期間での改善が期待できます。レーザーがメラニンに直接作用するため、周囲の肌にダメージを与えることなくピンポイントで治療できるのが特徴です。

施術後は一時的に赤みや腫れが出ることがありますが、ダウンタイムは比較的短めです。施術後の紫外線対策をしっかり行うことで、シミの再発を防ぐことが大切です。

レーザートーニング

レーザートーニングは、低出力のレーザーを使用してシミや肝斑を穏やかに改善する治療です。肝斑は通常のレーザーでは悪化することがありますが、レーザートーニングは肌への刺激が少ないため、肝斑の治療に適しています。照射を繰り返すことで、シミやくすみを徐々に薄くし、肌全体のトーンを均一に整える効果に期待できます。

また、コラーゲンの生成を促進するため、ハリや弾力のある肌を取り戻すことも期待できるでしょう。継続的な治療が必要ですが、肌に優しいです。

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルは、IPL(光治療)を用いてシミやそばかす、赤ら顔などを改善する施術です。広範囲に光を照射することで、メラニンにアプローチしながら肌のキメを整え、くすみを改善します。

特に、肌のくすみや軽度のシミに効果的で、施術後のダウンタイムがほとんどないため、忙しい方にも適しています。また、コラーゲンの生成を促すことで、肌のハリやツヤを向上させる効果も期待できます。短期間で効果を実感しやすく、定期的な施術で美肌を維持できるでしょう。

産後におすすめのセルフケア

産後はホルモンバランスの変化や生活環境の影響で、肌トラブルが起こりやすくなります。ここでは、産後に取り入れたいセルフケア方法を紹介します。

紫外線対策を徹底する

紫外線はシミの原因となるため、産後も徹底した対策が必要です。外出時には必ず日焼け止めを塗り、SPF値とPA値が高いものを選びましょう。

日傘や帽子、サングラスなども活用し、長時間の直射日光を避けることが大切です。屋内でも紫外線は窓から入ってくるため、日焼け止めの使用を習慣化するのがおすすめです。紫外線対策を怠らず、肌を守ることでシミの予防につながるでしょう。

スキンケアを怠らない

産後の肌は乾燥しやすく敏感な状態であるため、保湿を中心としたスキンケアを欠かさないようにしましょう。化粧水、乳液、クリームの順でしっかりと水分と油分を補給し、肌のバリア機能を高めます。セラミドやヒアルロン酸配合などのアイテムを選ぶと効果的です。

また、洗顔は低刺激のクレンザーを使い、優しく洗うことを心がけてください。自分の肌質に合ったスキンケアを継続することで、健康的な肌を保ちましょう。

十分な睡眠時間を確保する

産後は赤ちゃんのお世話で睡眠不足になりがちですが、十分な睡眠は美肌のために欠かせません。寝不足が続くと、肌のターンオーバーが乱れ、シミやくすみの原因になります。可能であれば、赤ちゃんが寝ている間に短時間でも休息を取るようにしましょう。

家族に協力を仰ぎながら、育児と休息のバランスを取ることが大切です。睡眠の質を上げるために、寝室の環境を整えることもおすすめです。

ストレスを溜めないようにする

産後は育児やホルモンバランスの変化でストレスが溜まりやすい時期です。ストレスは肌の状態を悪化させる原因となるため、適度にリフレッシュすることが大切です。

散歩や軽いストレッチを取り入れたり、好きな音楽を聴いたりしてリラックスしましょう。また、家族や友人に話を聞いてもらうことで気分が軽くなることもあります。自分なりのリラックス方法を見つけ、ストレスを溜め込まない工夫をすることが重要です。

まとめ

この記事では、産後の肌トラブルの対処法や、シミ取りレーザーを受けられる時期について解説しました。

産後は肌トラブルが起こりやすい時期ですが、紫外線対策やスキンケア、十分な睡眠、ストレスケアを心がけることで、健康な肌を保つことができます。産後の体はデリケートな状態なので、無理をせず、自分に合ったケア方法を取り入れることが大切です。

少しずつでもセルフケアを継続することで、心も体も健やかに過ごせるでしょう。この記事のセルフケア方法を参考に、産後の肌トラブルを予防してください。

小林智之

記事監修医プロフィール院長 / 小林 智之

大学病院にて皮膚科領域や形成外科、救急など修練するうち、目に見える多くの疾患が治癒していく経過を確認できることに魅力に感じ専攻いたしました。
しかし、一般皮膚科だけでは改善しないお悩みに直面し、皮膚科診療と並行しながら美容皮膚科を学びました。
これまでの経験を活かし、当院の特徴である、多角的方面から疾患やお悩みを改善できるクリニック、まさしく小さなお子様から皆様のお肌のホームドクターを目指したいと思っております。
お肌のお悩みは女性も男性も同じだと思いますので、お気軽にご相談ください。

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