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2026.05.31|KADASON

脂漏性皮膚炎の方が食べてはいけないものって?控えるべき食べものや食事の改善ポイントを解説

頭皮のベタつきやかゆみ、あるいは顔の赤みやカサつきなど、脂漏性皮膚炎に悩んでいる方も少なくありません。そんな脂漏性皮膚炎に関して、「食べものが症状に影響することはある?」「控えるべき食べものはある?」と疑問に思う方も多いでしょう。

そこでこの記事では、脂漏性皮膚炎の方が食べてはいけないものや、積極的に摂取したい栄養素について詳しく解説します。また、調理法の工夫や正しいシャンプーの選び方も併せて紹介します。

この記事を読めば、脂漏性皮膚炎を悪化させない食生活のコツが理解できるので、体の中から健やかな肌の状態を取り戻したい方はぜひ参考にしてみてください。

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【カテゴリー別】脂漏性皮膚炎の方が食べてはいけないもの

脂漏性皮膚炎の症状を抑えるためには、皮脂の分泌を招く食べものを控えることが基本となります。具体的に注意すべき食べものは以下の通りです。

  • 糖質を多く含む食べもの
  • 脂質を多く含む食べもの
  • 刺激物
  • アルコール
  • 酸化した脂質・トランス脂肪酸
  • 一部の乳製品

それぞれ、食べてはいけない理由などを解説します。

糖質を多く含む食べもの

白米やパン、甘いお菓子などの糖質を多く含む食べものは、体内で皮脂の過剰な分泌を促す可能性が高いため摂取量に注意が必要です。糖質を過剰に摂取すると、血糖値を下げるためにインスリンが分泌されますが、このインスリンには皮脂腺を刺激する働きがあります。

チョコレートやケーキ、スナック菓子などは糖分と油分が共に関係しているため、症状を悪化させる要因になりやすいといえます。糖質のコントロールは、脂漏性皮膚炎のケアにおいて最も基本的かつ重要な取り組みの1つです。

脂質を多く含む食べもの

脂身の多い肉類やバター、揚げ物などの脂質を多く含む食べものは、皮脂の原料を直接的に増やすことになります。動物性脂質に多く含まれる飽和脂肪酸を過剰に摂取すると、皮脂の分泌量が増加しやすくなります。皮脂の過剰な分泌は肌環境の悪化を招き、結果としてバリア機能の低下につながる恐れがあるため注意が必要です。

この性質によって、皮膚の常在菌であるマラセチア菌が異常繁殖しやすい環境が整うため注意が必要です。脂っぽい食事を習慣にしている方は、その頻度を減らすことが症状改善への近道となるでしょう。

刺激物

唐辛子やコショウ、強い香辛料などの刺激物は、皮脂の分泌を活発にさせるといわれます。刺激物を摂取すると血行が良くなり、かゆみや赤みが強調される原因にもなります。

カレーライスやキムチなどの辛い料理が好きな方は、症状が出ている時期だけでも控えるのが賢明です。薄味を心がけ、素材の味を活かした和食中心のメニューにシフトすることで、肌への負担を軽減できます。

アルコール

アルコールの摂取は血管を拡張させ、皮膚の炎症やかゆみを悪化させる直接的な要因の1つです。お酒を飲むと体が火照り、脂漏性皮膚炎特有の赤みが目立ちやすくなるだけでなく、アルコールの代謝過程でビタミンB群が大量に消費されます。

ビタミンB群は皮脂の代謝をサポートする重要な栄養素であるため、不足すると皮脂のコントロールが困難になります。

酸化した脂質・トランス脂肪酸

時間が経った揚げ物やマーガリン、ショートニングに含まれるトランス脂肪酸は、肌のバリア機能を低下させるといわれています。酸化した油は、皮膚に直接的なダメージを与え、炎症を慢性化させる原因物質となります。

コンビニのお惣菜や市販のファストフード・加工パンなどは、製造から時間が経過していることが多く、酸化した油を摂取しがちです。トランス脂肪酸は体内で炎症を引き起こすスイッチを入れるといわれており、脂漏性皮膚炎の方にとっては避けるべき成分です。自炊の際も古い油は使わず、常に新鮮な油を使用するように意識してみてください。

一部の乳製品

チーズや生クリームなどの一部の乳製品は、脂質と糖質を豊富に含んでいるため、皮脂分泌に影響を与えることがあります。脂漏性皮膚炎が悪化している時期は量を控えるのが無難です。

ただし、乳製品はタンパク質の供給源でもあるため、乳製品を完全に断つ必要はありません。脂質の多いものを避け、低脂肪のものを選んだり、発酵食品であるヨーグルトを少量取り入れたりするのが良いでしょう。

食べ物以外の原因に関しては、以下の記事をご覧ください。
脂漏性皮膚炎の原因は?症状や発症部位・治療法まで徹底解説

食べてはいけないものと併せて知りたい!脂漏性皮膚炎を改善に導く栄養素

悪いものを避けるのと同時に、肌の修復と皮脂の正常化を助ける栄養素を積極的に摂ることも大切です。脂漏性皮膚炎の改善に役立つ主な栄養素は以下のとおりです。

  • ビタミンB2・B6
  • ビタミンC・E
  • タンパク質・亜鉛
  • オメガ3脂肪酸
  • 食物繊維
  • 発酵食品

それぞれの栄養素に関して詳しく解説します。

ビタミンB2・B6

ビタミンB2・B6は、皮脂の分泌をコントロールするうえで欠かせません。ビタミンB2は脂質の代謝を助けて皮脂分泌を適正に保ち、ビタミンB6はタンパク質の代謝を助けて肌の再生を促す働きがあるといわれています。

これらが不足すると、皮脂が過剰になったり、炎症が起きやすくなったりするため、意識的な摂取が必要です。レバー、納豆、鶏ささみ、魚類、バナナなどに多く含まれていますが、水溶性ビタミンのため、毎日こまめに摂取することが推奨されます。ビタミンB群を食事のベースに据えることが大切です。

ビタミンC・E

ビタミンCとEは、炎症を鎮める抗酸化作用に優れており、肌のバリア機能を修復する助けとなります。ビタミンCはコラーゲンの生成を助けて肌を丈夫にし、ビタミンEは血行を整えて肌の新陳代謝をサポートします。

これらをセットで摂ることで、酸化した皮脂による皮膚へのダメージを最小限に抑えることが期待できます。ピーマンやブロッコリーなどの野菜、ナッツ類やカボチャなどをバランスよく取り入れるようにしましょう。

タンパク質・亜鉛

健やかな皮膚を作るためには、筋肉や細胞の原料となるタンパク質と、細胞分裂を助ける亜鉛の摂取が不可欠です。

脂漏性皮膚炎でダメージを受けた皮膚を再生するには、良質なタンパク質が必要であり、これが不足すると肌の回復が遅れます。亜鉛は肌の新陳代謝を促すミネラルで、不足すると皮膚炎が長引く原因にもなり得ます。

牡蠣・豚レバー・赤身の肉・納豆などを適量食べることで、これらの栄養素を効率よく補給することが可能です。新しい皮膚への生まれ変わりをスムーズにするために、毎食タンパク質源を意識して取り入れるように心がけましょう。

オメガ3脂肪酸

青魚やえごま油に含まれるオメガ3脂肪酸は、体内の炎症を抑える働きがあり、脂漏性皮膚炎の赤みを鎮めるのに役立ちます。

現代人の食事で過剰になりがちなサラダ油(オメガ6)とは対照的に、オメガ3は抗炎症作用を持つ良質な油です。サバやイワシなどの青魚を食べることは、皮膚の状態を安定させるために効果的です。

食物繊維

食物繊維を摂取して腸内環境を整えることは、老廃物の排出をスムーズにし、肌荒れを防ぐうえで欠かせない栄養素です。

腸の状態は皮膚の健康と密接に関係しており、便秘になると有害な物質が血液を通じて皮膚に悪影響を及ぼし、脂漏性皮膚炎を悪化させることがあります。海藻・きのこ・根菜などを積極的に食べ、毎日の排便を習慣化させましょう。

不溶性と水溶性の食物繊維を組み合わせて摂ることで、腸内の善玉菌を活性化させることが可能です。内側からスッキリとした環境を作ることは、脂漏性皮膚炎の再発を防ぐ対策となります。

発酵食品

納豆や味噌などの発酵食品は、腸内の善玉菌を増やし、免疫力を高める働きが期待できます。腸内環境が整うと栄養の吸収効率が良くなり、肌への栄養供給もスムーズになります。

特に、納豆は発酵の過程でビタミンB2が大幅に増加するため、脂漏性皮膚炎の方にとって非常に優秀な食品です。毎日の食事に一品の発酵食品を加えるだけで、肌のコンディションが安定しやすくなります。

食べてはいけないものと併せて知りたい!脂漏性皮膚炎に食事が影響する理由

脂漏性皮膚炎のメカニズムを知ると、なぜ食事が重要なのかが明確になります。ここでは、脂漏性皮膚炎に食事が影響する理由を解説します。

皮脂の「量」と「質」を決めるのは日々の食事

私たちが摂取した栄養素は、そのまま皮膚から分泌される皮脂の成分や量に反映されます。脂質や糖質に偏った食事を続けると、皮脂の分泌量が増えるだけでなく、その成分がベタつきの強いものに変化します。

この質の悪い皮脂が皮膚に留まると、酸化して周囲の組織を刺激し、炎症を引き起こすきっかけとなります。食べたものが皮脂となって現れるという意識を持つことが、食生活を律する大きな動機となるでしょう。

マラセチア菌とエサとなる皮脂の関係

脂漏性皮膚炎の主な原因は、皮膚に存在するマラセチア菌というカビの一種が、皮脂をエサにして異常に増えることです。

マラセチア菌は皮脂を分解して「遊離脂肪酸」を作り出しますが、この物質が皮膚に対して強い刺激を与え、炎症や赤みを引き起こします。食生活の乱れでエサとなる皮脂が大量に供給されれば、マラセチア菌はどんどん増え、炎症が長引きます。

食事を整えて皮脂の分泌を適切に抑えることは、この悪循環を断ち切るために不可欠なステップです。菌にエサを与えない環境作りこそが外用薬による治療を助け、症状を安定させるための重要なポイントです。

マラセチア菌の増殖を防ぐには、洗い流す力と皮膚を刺激しない低刺激成分が配合されたシャンプーが最適です。

以下の記事では、脂漏性皮膚炎はシャンプーで治るのかを紹介しています。併せて、ご覧ください。
脂漏性皮膚炎はシャンプーで治る?市販のおすすめや正しいシャンプーの使い方を詳しく解説

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食べてはいけないものと併せて知りたい!脂漏性皮膚炎を悪化させない工夫

何を食べるかだけでなく、以下のような工夫も非常に重要です。

  • 「揚げる・炒める」から「蒸す・茹でる・焼く」に変える
  • 調味料や油の選び方を工夫する
  • 夜遅くの食事を避ける

それぞれ詳しく解説します。

「揚げる・炒める」から「蒸す・茹でる・焼く」に変える

調理法を変えるだけで、同じ食材でも摂取する脂質の量を大幅にカットすることが可能です。油をたっぷり使う揚げ物や炒め物は、酸化した脂質の摂取につながります。

一方で、蒸す・茹でる・網で焼くといった調理法は、食材自体の脂を落とせるため、非常にヘルシーです。鶏肉なら唐揚げではなく蒸し鶏に、魚ならフライではなく焼き魚にするだけで、脂質の摂取量は大きく変わります。

調味料や油の選び方を工夫する

料理に使う油の種類を厳選し、塩分や糖分の多い調味料を控えることも大切です。普段の炒め油をオリーブオイルやキャノーラ油に変える、加熱しない料理にはえごま油を使用するなどの使い分けが効果的です。

また、マヨネーズやドレッシングには多くの脂質と添加物が含まれているため、ポン酢や塩、オリーブオイルで代用するなどがおすすめです。素材の味を活かすシンプルな味付けを基本にしましょう。

夜遅くの食事を避ける

就寝前の食事は消化に負担をかけ、睡眠中の成長ホルモンによる肌の修復を妨げるといわれています。食べたものが消化しきれないまま眠りにつくと、代謝がスムーズに行われず、翌朝の皮脂分泌が活発になる傾向にあります。

就寝の3時間前には夕食を済ませておくことが、肌の健康にはベストです。どうしても遅くなる場合は、お粥やスープなどの消化に良い軽いメニューを選び、脂っこいものは避けましょう。規則正しい食事のリズムは、自律神経を整え、皮脂腺の暴走を抑える効果も期待できます。

脂漏性皮膚炎の食事に関するよくある質問

ここでは、脂漏性皮膚炎の方の食事に関する疑問を紹介します。

  • コーヒーやカフェインは控えた方が良いですか?
  • サプリメントだけでビタミンB群を補っても良いですか?
  • シャンプーは脂漏性皮膚炎用のものを使用した方が良いですか?

それぞれ詳しく解説していきます。

コーヒーやカフェインは控えた方が良いですか?

カフェインは交感神経を刺激して皮脂分泌を促す可能性があるため、飲み過ぎには注意が必要です。適量であれば問題ありませんが、1日に何杯も飲む習慣がある方は、1〜2杯に留めるかデカフェに切り替えることをおすすめします。

また、コーヒーに砂糖やミルクをたっぷり入れると、糖質・脂質の過剰摂取につながるため、ブラックで飲むのがおすすめです。

サプリメントだけでビタミンB群を補っても良いですか?

理想は食事から摂取することですが、補助としてサプリメントを活用するのは有効な手段です。ただし、サプリメントはあくまで補助であり、特定の栄養素だけを大量に摂っても、バランスの悪い食事を帳消しにはできません。

まずは、バランスの良い食事をベースにし、不足しがちな分を高品質なサプリメントで補うという考え方が正しい活用法です。

シャンプーは脂漏性皮膚炎用のものを使用した方が良いですか?

症状が出ている間は、フケやかゆみの原因菌の繁殖を抑える有効成分(サリチル酸など)が配合された薬用シャンプーの使用が非常に有効です。

食事の改善は内側からのアプローチですが、シャンプーは外側から原因菌に直接働きかけます。市販の洗浄力が強すぎるシャンプーは、かえって頭皮を乾燥させ、皮脂の過剰分泌を招くことがあるため注意が必要です。

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まとめ

この記事では、脂漏性皮膚炎の方の食事に関して詳しく解説しました。

脂漏性皮膚炎の改善には、皮脂分泌を促す糖質や脂質・アルコール・刺激物を控える食生活が極めて重要です。同時に、皮膚の代謝を助けるビタミンB群や炎症を抑えるオメガ3脂肪酸、腸内環境を整える発酵食品などを取り入れて内側から整えることが求められます。

何を食べ、どのように調理するかという日々の選択の積み重ねが、マラセチア菌に負けない健やかな皮膚を作ります。食事管理は根気が必要ですが、小さな改善を積み重ね、自信の持てるなめらかな肌を取り戻しましょう。

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小林智之

記事監修医プロフィール院長 / 小林 智之

大学病院にて皮膚科領域や形成外科、救急など修練するうち、目に見える多くの疾患が治癒していく経過を確認できることに魅力に感じ専攻いたしました。
しかし、一般皮膚科だけでは改善しないお悩みに直面し、皮膚科診療と並行しながら美容皮膚科を学びました。
これまでの経験を活かし、当院の特徴である、多角的方面から疾患やお悩みを改善できるクリニック、まさしく小さなお子様から皆様のお肌のホームドクターを目指したいと思っております。
お肌のお悩みは女性も男性も同じだと思いますので、お気軽にご相談ください。

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