ジュベルックとリジュランの違いは？それぞれの効果・ダウンタイムやおすすめな人の特徴を紹介！

ジュベルックとリジュランは、美容クリニックで人気が高まっている施術です。どちらも肌内部に注入して使用する薬剤です。

しかし、主成分や治療目的、効果、持続期間が異なるため、自分にとって適した方を選ぶ必要があります。場合によっては、併用するとより高い効果を実感できるでしょう。この記事では、ジュベルックとリジュランの特徴や得られる効果、費用相場などを紹介しています。

ジュベルックとリジュランを使用したいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

ジュベルックとは？

ジュベルックは、肌内部のコラーゲン生成を促進する保湿力に優れたスキンブースターです。その主成分には、ポリ乳酸（PDLLA）とヒアルロン酸などが含まれています。ポリ乳酸は、でんぷん由来の成分で、肌のハリやニキビ跡、しわ、毛穴の開きなどさまざまな肌の悩みを改善する効果が期待できます。また、ヒアルロン酸は自然に近い形で配合されており、保湿効果が高く、安全性も高いです。

この製剤は、米国食品医薬品局（FDA）や韓国食品医薬品安全処（MFDS）からの承認を受けており、その信頼性が証明されています。施術中は多少の痛みを伴いますが、効果は1〜1.5年と長く持続するため、多くの方から支持されています。

リジュランとは？

リジュランは、サーモンから抽出された「PN（ポリヌクレオチド）」を主要成分とするスキンケア製剤です。この成分には、肌の再生力を高め、加齢や紫外線などによるダメージを修復する効果があります。また、肌内部でコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、くすみやハリの改善など、さまざまな肌トラブルにアプローチします。

サーモン由来のPNは人間のDNAと非常に相性が良く、副作用が少なく安全性が高いのが特徴です。この製剤は、肌そのものを内側から若返らせ、自然な美しさを取り戻す効果が期待でき、若々しく健康的な肌を目指したい方におすすめです。

ジュベルックとリジュランの違い

以下の表は、ジュベルックとリジュランをそれぞれ比較したものです。

 

	ジュベルック	リジュラン（リズネ）
成分	ポリ乳酸（PDLLA）	ポリヌクレオチド（PN）
治療目的	肌のボリュームアップ	肌を元気にする
効果	・自己コラーゲン生成を促進 ・肌の自然なボリュームアップ ・肌の弾力アップ ・毛穴の引き締め ・ニキビ跡 ・小じわ改善	・皮膚全体の回復 ・肌の構成を正常化させる ・老化を改善 ・肌の弾力回復 ・水分量のアップ
持続期間	1年～1.5年	6ヶ月

それぞれの違いを具体的に見ていきましょう。

主成分の違い

リジュランとジュベルックは、それぞれ異なる成分で効果を発揮するスキンケア製剤です。リジュランは、主成分のポリヌクレオチド（PN）が肌の線維芽細胞を活性化し、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成を促進します。これにより、肌の再生やハリの回復が期待できます。

一方、ジュベルックはポリ乳酸（PDLLA）を主成分としており、コラーゲン生成を促進するだけでなく、ヒアルロン酸による保湿効果も特徴です。ポリ乳酸が肌を内部からケアし、ヒアルロン酸が表面の保湿をサポートすることで、即効性と持続性を併せ持つ効果を発揮します。

効果の現れ方の違い

リジュランは、注射をした後2〜3週間で効果が現れ始めるのに対し、ジュベルックは1ヶ月後以降からその効果を実感できます。

リジュランは施術後2〜3週間の間に、肌内部での変化が進行していきます。一方、ジュベルックは注入された成分の周囲で自己反応が起こり、コラーゲンの生成が始まるため、効果が現れるまで1ヶ月から数ヶ月の期間がかかります。

ただし、効果の現れ方には個人差があり、ジュベルックでもすぐに毛穴の改善を実感できる方もいます。また、ジュベルックに含まれるヒアルロン酸がしわやくぼみを直接改善し、乾燥を和らげることもあります。

適している症状の違い

リジュランは顔全体に注射することで、肌全体のハリや弾力、そしてキメを改善することができます。これにより、肌全体を均一に整え、若々しい印象を与えられるでしょう。

一方、ジュベルックは特に毛穴の開きやクレーター状の凹みの改善に特化しています。目的に応じてリジュランとジュベルックを選択することで、より理想的な肌の状態を実現することが可能です。

リジュランとリズネの違い

リズネは、リジュランと同じくポリヌクレオチド（PN）を主成分とするスキンケア製剤で、肌の再生を促進することを目的としています。リズネは、特に肌のハリや弾力を改善し、乾燥やくすみの軽減を目指しています。

リジュランとの違いは、リズネは微細な粒子状の製剤であり、より均一に肌に浸透しやすい特性があることです。そのため、リズネは特に細かい部分やデリケートなエリアに対しても施術が行いやすく、全体的な肌の質感を向上させるのに適しています。

リズネは、肌のトーンを明るくし、若々しい印象を与える効果が期待できるため、特に加齢による肌の悩みや、紫外線ダメージを受けた肌に対して有効です。リジュランと併用することで、相乗効果が得られることもあります。

ジュベルックとリジュランはどっちが良い？おすすめな人は？

ジュべルックとリジュランのどっちが良いかわからない、どちらを選択するべきか悩んでいる人は、以下を参考に選んでみてください。

ジュべルックがおすすめの方

• クレーターを改善したい
• 毛穴の開きが気になっている
• 肌質を改善したい

リジュランがおすすめの方

• 肌のハリ・弾力を回復させたい
• くすみを改善したい
• 乾燥が気になる

自分の肌悩みにあてはまる方を選択すると、より満足できる効果が実感できるでしょう。

ジュベルックとリジュランは同時に受けられる？

ジュベルックとリジュランは同時に施術可能です。リジュランは肌全体の再生を促進し、ハリや弾力を高める効果がある一方、ジュベルックは特に毛穴やクレーターの改善効果があります。併用することによって両方の製剤の効果を最大限に引き出せるでしょう。

ただし、どちらの薬剤もヒアルロン酸・ボトックスなどのように一般的に多く流通している薬剤ではないため、同時施術が可能なクリニックは限られています。

ジュベルックの特徴

ジュべルックの特徴は、主に以下の3つです。

• 安全性が高い
• 効果の持続期間が長い
• 副作用が少ない

それぞれの特徴を見ていきましょう。

安全性が高い

ジュベルックは、アメリカのFDAと韓国のMFDSの承認を受けています。どちらも日本でいうと厚生労働省のような機関です。

非常に安全性が高く、物質の安全性に不安を感じている方や施術後に何らかの問題が発生しないか心配と考えている方でも、安心して使用できます。

効果の持続期間が長い

ジュベルックは平均で1年前後です。人によってはさらに効果が持続することもあり、持続期間が長いです。

効果が実感できるまでには少し時間がかかるものの、実際に変化が現れてからは長く効果が実感できるでしょう。

副作用が少ない

ジュベルックの原料であるポリ乳酸の原料には、トウモロコシやジャガイモ、トウキビなどのでんぷんから抽出されたエキスが使用されています。生体適合性に優れており、先ほど紹介したようにアメリカFDAでは人体への使用も承認されている物質です。

分解されやすく、酸を放出量もほど良いのが特徴で、副作用も少ないです。

ジュベルックの詳細な効果

ジュベルックの効果は、以下の3つです。

• 毛穴の引き締め
• 肌の弾力・ハリ・しわの改善
• 傷跡やニキビ跡の凹みの改善

それぞれの効果を詳しく見ていきましょう。

毛穴の引き締め

肌がダメージを受けたり加齢が進んだりすると、肌のハリや弾力が失われ、毛穴がすり鉢状に広がることがあります。また、肌の乾燥が進むと、皮脂が過剰に分泌されて毛穴が開いてしまうこともあります。

ジュベルックを注入することで、ヒアルロン酸とポリ乳酸の相乗効果により、肌の乾燥やハリの改善が可能です。この施術によって、肌がふっくらと持ち上がり、たるみ毛穴や乾燥による毛穴の目立ちが軽減されるでしょう。結果として、より滑らかで若々しい肌の印象を実感できます。

肌の弾力・ハリ・しわの改善

ジュベルックを注入すると、ヒアルロン酸が水分を吸収し、肌の保水力を高めることができます。これにより、弾力感と潤いのあるみずみずしい肌へと導きます。また、ポリ乳酸の効果によりコラーゲンの生成が促進されます。自然なボリュームアップが実現し、ハリやツヤの向上・しわの改善も期待できるでしょう。

このように、ジュベルックは肌の質感を向上させ、若々しい印象を与えるために効果的な施術です。

傷跡やニキビ跡の凹みの改善

ジュベルックを注入することで、ヒアルロン酸の優れた保水力とポリ乳酸のコラーゲン生成促進作用が相まって、内側から肌をふっくらと持ち上げる効果が期待できます。

施術により、クレーターや傷跡といった肌表面の凹凸を自然に埋め、滑らかで美しい素肌へと導いてくれるでしょう。結果として、より若々しい印象を与える肌を手に入れることが可能です。

ジュベルックのダウンタイム

ジュべルックのダウンタイムの期間は数日程度と比較的短いですが、肌質や施術内容によっても異なります。実際に施術後に現れる可能性のある症状は、以下のとおりです。

• 内出血
• 赤み
• 腫れ
• 痛み

どの症状もしばらくすると落ち着いていきますが、初めての方や敏感肌の方は、施術した当日は激しい運動・入浴を避けましょう。アフターケアもしっかりと実施すると、ダウンタイムを短縮できます。

リジュランの種類と詳細な効果

肌全体に効果が期待できるリジュランには、以下の種類があります。

• 目元のケアに特化した「リジュランアイ」
• 軽度な効果を目的とした「リジュランソフト」
• 肌のトーンアップが期待できる「リジュランホワイト」などです。

ここでは、より詳しい効果を見ていきましょう。

しわの改善

リジュランは、額や目元、口周り、首、手の甲に現れるしわを改善する効果が期待できるスキンケア製剤です。その主成分には細胞を活性化させる作用があり、結果的にしわを自然な形で解消する働きを担います。

この特性により、従来のヒアルロン酸やボトックス注射では対処が難しかったさまざまな肌の悩みにも対応できます。額の表情じわ・口元の笑いじわ・目尻や目の下の細かいしわ・首の横じわなどの症状に効果的です。

弾力・ハリ・ツヤの改善

リジュラン注射を受けることで、肌のハリ、弾力、そしてツヤの改善が期待できます。これは、リジュランに含まれる成分が細胞外基質を増加させることによって実現されます。

ターンオーバーの正常化を促す、肌のざらつきを改善するなどの効果で、健康的な肌を再生して質感をアップさせられるでしょう。

クマの改善

リジュランには、クマを改善する効果も期待できます。リジュランの組織再生作用や抗炎症作用によって、目元の肌質が改善することでクマの改善が見込めます。

また、目の下のへこみもボリュームアップ効果でカバーできるため、ハリのある若々しい目元が目指せるでしょう。血行不良による青クマ・色素沈着による茶クマ・表情筋の疲労で発生する黒クマなど、さまざまなクマに効果的です。

リジュランのダウンタイム

リジュランは安全性が高い施術であるものの、以下のような症状が生じることもあります。

• 注入直後の膨疹
• 内出血
• 赤み
• 腫れ
• 痛み

これらの症状は数日程度で落ち着きます。数日経過しても改善しない、落ち着くどころか悪化している場合は、クリニックに相談しましょう。

まとめ

ジュベルックとリジュランは、似た効果が得られる薬剤であると認識している方が多いですが、実際に対象としている症状や表れる効果が異なります。また、同時に使用することで、より高い効果が実感できます。

ジュベルックとリジュランのどちらを選択するべきかや、どちらも同時に施術を受けるべきかは、美容クリニックのカウンセリング時に相談してみましょう。